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大石寺紫宸殿本尊御形木か

日載授与御形木

画像は私蔵の弘安三年三月沙弥日載授与の大漫荼羅本尊御形木である。

こちらも表装含めると一畳程度の大きさである。

大石寺の所謂「紫宸殿本尊」は、かつて知人と立正安国会を訪れ、写真の原板を拝見しスキャンさせていただいた事がある。
他の本尊は板に打付けたり、軸状になっているものを抑え撮影されていたが、大石寺関係の本尊は台の上もしくは床に広げ、文鎮で固定して上から撮影したものであった。

立正安国会御本尊集には、大石寺紫宸殿本尊は第82番に位置するが、その目録には大石寺の閉鎖性に配慮してか「現在寶蔵」(所蔵先の事)は不明、幅尺も不詳となっている。
しかし不思議なことに「三枚綴」との表記はあり、御顕示年月日や御讃文も記されている。

また「備考」欄には、(1)右下隅に授与書の存したのを、截落した形跡がある。
とあり、続いて(2)「御本尊寫眞鑑」巻之一に収載してある弘安三年三月 沙弥日載授与之本尊は、當御本尊を模寫したもののようである。
ともある。

近年、この(2)で指摘されている御本尊は、立正大学名誉教授らによって日蓮真蹟と判断された。所蔵は京都本山本法寺である。

もともと稲田海素によって発見されていた本尊だが、立正大学名誉教授らは「新発見」の見出しのもと、日蓮宗新聞で報告していた。

偽筆の御形木が流布する以上、模寫を御形木にして流布することも、その時代にはあり得ることである。
また、模寫であれば多少の文字のズレや書体の不一致も頷ける。

名声高き研究者の報告も重んじるが、当該本尊の真実は未だ究明されたとはいえないと考える。




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